こんにちは、Jeff.Naoです。
Xモデルは、SmartMoneyConcepts(SMC)に基づいた手法の一つで、特にTwitterやX(旧Twitter)でも話題になっている戦略です。この手法では、日足の「Powerof3(PO3)」モデルと、フェアバリューギャップ(FVG)を組み合わせてエントリーの根拠を構築します。
「Powerof3」とは、Accumulation(蓄積)→Manipulation(操作)→Distribution(分配)の3段階で市場が動くという考えに基づいており、これを日足レベルで活用します。
Xモデルは特に、前日の高値(PreviousDayHigh)や安値(PreviousDayLow)を重要なリクイディティポイント(流動性のある価格帯)として捉え、そのスイープ(突破・刈り取り)をきっかけに相場が反転する動きを狙います。
Xモデルの基本的な流れ・手順(ロング・ショート共通)
日足で前日の高値・安値をマーク
トレードの出発点となるリクイディティの位置を明確にし、この時点で、価格が高値・安値に到達するまで待つ。
前日高値または安値へのスイープ(到達・刈り取り)を確認
スイープが起きたら、その方向にいたポジションが損切られ、価格が反転しやすい状態になります。これがエクスターナルレンジリクイディティ(ExternalRangeLiquidity)です。
1時間足に落として、FVG(フェアバリューギャップ)を探す
スイープの次に価格が目指すのは、インターナルレンジリクイディティ(InternalRangeLiquidity)です。このターゲットとしてFVGを使います。1時間足が理想ですが、なければ15分足でFVGを探すことも可能です。
15分足でトレンド転換(MSS:マーケットストラクチャーシフト)を確認
ここでしっかり「トレンドの反転」が見えた場合にのみエントリーを検討。エントリーポイントはFVGの半値やオーダーブロック(OB)など。リスクリワード比(RR)は1:2以上を目指す。
ミッドナイトオープンを意識
ニューヨーク時間の0時の価格(MidnightOpen)を意識することで、エントリー方向の優位性を確認。
ロング→MidnightOpenより下からエントリー
ショート→MidnightOpenより上からエントリー
具体例GBP/USD(ポンド・米ドル)
前日の高値・安値をマーク
高値にスイープ→1時間足でFVG確認
15分足でMSSを見つける
エントリー
FVGもしくはOBからショート。MidnightOpenより上からショートで正しいポジション
まとめ
Xモデルは、前日の高値または安値へのスイープを起点に、フェアバリューギャップ(FVG)をターゲットとし、マーケットストラクチャーシフト(MSS)を確認したうえで、FVGやオーダーブロック(OB)からエントリーするという流れで構成されています。
この手法は、Power of 3 の概念に基づいた市場構造を意識した戦略的なアプローチであり、日足・1時間足・15分足という複数のタイムフレームを整合させながら、時間ごとの役割を明確にしてトレードを組み立てることが特徴です。また、ミッドナイトオープンやキルゾーンといったSMC特有の用語や概念を正しく理解し活用することが、精度の高いトレードを実現するための重要なポイントとなります。
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