こんにちは、Jeff.Naoです。
本解説では、CRT(Candle Range Theory) について詳しく説明します。
CRTは、特定のローソク足の動きを基にトレンド転換を狙う手法で、AMDモデル(アキュムレーション、マニピュレーション、ディストリビューション) を活用してエントリーポイントを見つけます。
スキャルピングやデイトレード向けで、1日に4時間足2本分のチャンスを探るシンプルな戦略です。
CRTの基本概念
CRTの基本は、最初のローソク足(主に4時間足)の高値・安値を基準に、特定の価格変動パターンを利用してトレードする手法です。
AMDモデルとは?
AMDモデルは、市場の価格操作の流れを理解するためのフレームワーク であり、以下の3つのステップで構成されます。
マニピュレーション(Manipulation) – 価格が意図的に高値または安値をスイープ(急上昇または急落)し、一般トレーダーのストップを狩る動き。
ディストリビューション(Distribution) – 本格的なトレンドが発生し、大きな値動きが生じる。
この流れを活用することで、市場の動向を予測し、適切なエントリーポイントを見つける ことが可能になります。
CRTのトレード手順
CRTの基本的な流れは、以下のようになります。
1. 最初のローソク足の高値と安値をマーク
例えば、4時間足のローソク足(1時~5時) が確定したら、その高値と安値をマークします。
2. マニピュレーション(Manipulation)の確認
価格が高値または安値をスイープ(ブレイクアウトしてすぐ戻る) した場合、その動きをマニピュレーションと判断します。
3. トレンド転換の確認
マニピュレーションの後、価格が反転し、トレンド転換(エクスパンション・ディストリビューション)が起きるかを確認 します。
4. エントリー
トレンド転換が確認できたら、フェアバリューギャップ(FVG)、オーダーブロック、ブレイカーブロックなどの手法を用いてエントリー します。
ターゲットは基本的に最初のローソク足の安値または高値 です。
時間足の使い方
CRTでは、特に4時間足と5分足の組み合わせが推奨されます。
1時~5時の4時間足を確認
1時からのローソク足が確定したら、その高値と安値をマーク する。
5時以降の動きを5分足で確認
5分足に落とし、マニピュレーションとトレンド転換の動きを見る。
トレンド転換が確認できたらエントリー
5分足で勢いのある転換が起こったかを判断 し、オーダーブロックやフェアバリューギャップを活用してポジションを取る。
※ 9時以降の4時間足(9時~13時)はキルゾーンが終了し、期待値が低いため使わない。
重要な注意点
価格がレンジ内に戻ることが望ましい
4時間足の高値・安値を基準としたレンジの範囲内でトレンド転換が起こることが理想的です。
レンジ外でトレンド転換が起きる場合、リスクが高まるため注意が必要。
トレンド転換の勢いが重要
勢いのあるトレンド転換であるかを判断し、勢いがない場合はスルーする。
1日に2本の4時間足を活用
4時間足を1日に2本(1時~5時、5時~9時) に絞ることで、トレードの精度を高め、時短にもつながる。
トレードに適したアセット(通貨ペア・指数)
CRTのセットアップに適しているのは以下の5つのアセットです。
GOLD(ゴールド)
NASDAQ(ナスダック)
US30(ダウ30)
S&P500(S&P500指数)
具体的なトレード例
US30の例
1時~5時の4時間足の高値と安値をマークします。
5分足で勢いのあるトレンド転換を確認し、オーダーブロックもしくはフェアバリューギャップからエントリー。
リスクリワード2もしくは部分決済しながら高値までポジションを持つことができる。
トレンド転換の勢いと価格がレンジ内で閉じていることを意識してください。
まとめ
CRTは、市場の価格操作(マニピュレーション)を活用し、短期間でトレードチャンスを見つける手法 です。
- 4時間足と5分足を組み合わせ、1日2回のチャンスを狙う。
- レンジの範囲内でのトレンド転換が理想。
- 勢いのあるトレンド転換を待つことが重要。
- 適したアセットはEUR/USD、ゴールド、NASDAQ、US30、S&P500。
ICTコンセプトを基にしたSMC手法を学び、バックテストを繰り返して習得することが推奨 されます。
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