こんにちは、Jeff.Naoです。
私は、個人トレーダーの多くがプロップファームのチャレンジに挑戦し、そこで資金を獲得してプロップトレーダーとなる、新しいトレーダーの稼ぎ方を非常に推奨しており、それを目指す個人トレーダーに対して様々なアドバイスやお手伝いをさせてもらっています。
しかし、本末転倒になってしまうかもしれませんが、個人のトレーダー全てがプロップトレーダーを目指す事が正解なのか?と聞かれたら、実はプロップトレーダーになる事をお勧めできないタイプの人もいます。
それは、プロップトレーダーという特性から、根本的なトレードに対しての向き合い方の違いであったり、その人の環境上の問題であったり、いくつか考えられる理由があります。
今回は、プロップトレーダーに向いていない人はどういったタイプの人なのか?また、仮にそういったタイプの人だった場合、プロップトレーダーを目指す上でどの様な改善や対応が必要なのか、私の今まで向き合ってきた個人トレーダーとの経験をもとに主な3つを解説していきたいと思います。
楽して稼ぎたい、学習意欲が無い人
プロップトレーダーに限らず、トレーダーが金融市場で安定して稼ぎ続けるためには、楽して稼げるという甘い考えを捨て、常に学習とスキル向上に努める姿勢が必要不可欠です。
なぜなら、金融市場は日々変化しており、それに伴って投資のプロ達が日々新たな戦略を用いてくるからです。これらに柔軟に対応して安定して利益を獲得していくためには、個々のトレーダーが常に新しい知識を学び続ける必要があります。
数年前までは巷では「FXで楽して〇〇万円稼げる」「EAを起動して放置していれば毎月〇〇万円の自動収入」という様な詐欺まがいの情報商材が流行っていました。
不本意ながら、日本に限らず世界中でこういった情報がインターネット上に溢れかえった事で多くの人が関心を持ち、金融市場に参加する個人トレーダーが増えるという、この業界の盛り上げに一役買ったのは事実です。
しかし、現実は甘くなく、そういった商材の99%は「まがいもの」と言っていいほどにレベルの低いものであり、結果として知識も学習意欲も無いままトレードの世界に参加した個人トレーダーが増え、非常に多くの人たちが多大な損失を被る結果となりました。
とにかく楽に稼ぎたい、何かのツールや商材に頼り、自分自身で何も学ぶつもりがないという考えを持っているのであれば、その考えを改善していかない限りはプロップトレーダーとなって稼いで行く事は厳しいと言えるでしょう。
トレーダーが最低限行うべき学習と情報収集
特にプロップトレーダーは自己資金のトレードとは勝手が違い、プロップファームから課されたノルマを達成する為に毎月安定した利益を獲得する必要がある為、常に市場の分析を行い、最適な戦略を選択していく知識とスキルが必要とされます。
もし、まだトレードの経験が浅く、学習方法やスキルを上げる方法がわからないという場合は、まずは以下の事から始めてみると良いでしょう。これらは日々変化していく情報であり、情報収集と学習や分析をする上での最適な材料となります。
- ・経済指標やニュースを分析する
- ・テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を学ぶ
- ・デモトレードで練習する
経済指標やニュースは、相場に大きな影響を与える可能性があります。これらの情報を常に収集し、分析していく事で市場の傾向が理解しやすくなります。ある指標やニュースが出た時に、チャート上ではどの様な値動きをしているのか、経験が浅いうちはそれらを観察してみるだけでも、今後のトレード戦略を立てていく上で学べる事は多いでしょう。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を行う事で、短期の投資から長期の投資まで、幅広く市場を見通す力を身に付ける事が出来る様になります。特にテクニカル分析は過去の情報がベースになる為、それを分析する為のツールやデータの活用方法についても知識を取り入れていく事が出来る為、取れる戦略の幅を広げる事が出来る様になります。
これらの学習を自身のトレードに反映させていく上で、デモトレードの活用は非常に重要になってきます。デモトレードでは仮想的な資金を使って実際の取引と同じように練習することが出来るので、リスクを負う事が無くスキルを磨く事が出来ます。自身が立てたトレード戦略のチェックやブラッシュアップの場として最適な環境です。
負ける事を受け入れられない人
トレードの世界で、負けトレードを経験することは日常茶飯事で、どんな優秀なトレーダーであろうと避けられる事ではありません。安定的な利益を獲得し続ける為には、こういった負けトレードも考慮した上で戦略を立てて行く事が大切です。
しかし、負けを認めたくない、損失をすぐにでも取り返そうとする、リスク管理を軽視してその時その時で勝手な判断をするといった、負けトレードによって一時的にでも資金がマイナスになる事を受け入れられず、感情的な判断してしまう人は、トレーダーとして勝ち続ける事は非常に困難です。
何故ながら、負けトレードを受け入れる事が出来ないという事で、トレードにおいて冷静な判断が出来なくなってしまい、自分で立てたトレードルールを守れなくなってしまう可能性が非常に高いからです。リスク管理が行えなくなったトレーダーはやがて市場の流れに翻弄されて、取り返しのつかない程の損失を受ける事になるでしょう。
プロップトレーダーとして安定して収益を稼いで行く為には、リスク管理を怠らない事は必須と言えます。なぜなら、プロップファームから課されるノルマやトレードルールの中に、一定以上の損失は出してはいけないというリスク管理のルールが設定されているからです。感情的な判断を行ってしまった事でトレードルールを守れなくなってしまう可能性が高くなり、最悪運用資金を凍結されてしまうリスクもあります。
感情のコントロールが何よりも重要
仮に一時的だとしても資金がマイナスになる負けトレードを、気分が良いと思うトレーダーはいないでしょう。しかし、かといって優秀なトレーダーはそれをストレスと取らずに、当たり前の過程として受け入れます。
つまりは、それでも結果的には週単位、あるいは月単位の成績で資金がプラスにする為の戦略が立てられている事を理解しているからです。
トレードにおいて、感情のコントロールを行う事は非常に重要な事です。負けトレードがあったとしても感情的にならない事はもちろん、常に冷静な判断が出来る状況にある事で、損切の徹底やトレードルールを守る事を徹底出来る様になります。
こういった感情のコントロールは、トレード経験を重ねる事で学ぶ事も多いですが、仮に経験が浅くても常に意識する事で改善が期待できます。また、短期的な戦略は取らずに長期的な戦略を取ったり、レバレッジを下げてトレードを行う事で気持ちに余裕が出来やすくなります。
ギャンブル的なトレードをやめられない人
トレードにおいて、ギャンブル的なトレードを続ける事は破滅への近道であり、必ず最後には資金を失います。プロップトレーダーは安定した勝率を求められるので、その対極であるギャンブル的なトレードは非常に相性が悪いと言えるでしょう。
また、多くのプロップファームではトレードのルール上、高いリスクを負う様なトレードは禁止されている事が多いので、そもそも門前払いされてしまいます。
しかし、実際個人のトレーダーの中には、海外の100倍を超える様なハイレバレッジで超ハイリスクハイリターンのトレードをする事をやめられない人は少なくありません。
ギャンブル的なトレードはどう見ても危険
ギャンブル的なトレードはリスクも高い分、思い通りの方向に進んだ時のリターンは非常に大きいです。実際海外のハイレバレッジ取引にチャレンジして、資金を10倍、100倍にした個人トレーダーもザラにいます。ギャンブルに勝って、例えば10万円が短期で100万円、1,000万円となればその時のアドレナリンの量もすごいでしょう。
しかし、彼らの大半はその時の興奮を忘れられずにギャンブル的なトレードをやめられず、結果的にいずれ必ず訪れる負けトレードでその資金の大半を失い、あるいは更に資金を追加しては失うという事を繰り返して、多額の損失を受けているというのが現状です。
ギャンブル的なトレードを行うという事は何故良くないのか?以下の様に優秀なトレーダーのスタイルと比較してみればよくわかります。
優秀なトレーダー | ギャンブルトレーダー | |
エントリーポイント | ルールに従った分析 | 根拠のない分析 |
トレード判断 | 冷静(機械的) | 感情的 |
リスク管理 | 徹底 | 出来ていない |
負けトレードの損失 | 常に一定で微小 | 2桁%、時には全額 |
展望 | 月間数% | 短期で5倍~100倍以上 |
エントリーポイント等に関してはもう少し根拠を持っている場合もあるかもしれませんので、上記の比べ方はやや極端になってしまっているかもしれませんが、傾向としては大きく外れている物ではないと思われます。
つまりは、上記を見てわかるように、ギャンブル的なトレードをする人たちは、安定して勝ち続ける為に必須とも言われる条件とは真逆の事をしているという事になります。
根拠のない(足りない)分析でエントリーをして、感情的になってリスク管理が出来ない、展望は短期で5倍~100倍以上を目指す超ハイレバレッジの取引。ギャンブル的なトレードをする人たちは、潜在的にこの様な意識を持ったスタイルでトレード市場に参入しているのです。
ギャンブル的なトレードはいつか破滅を呼ぶというのは、何となくは言葉だけ見てもわかるとは思いますが、こうして冷静に整理する事でより鮮明に「勝ち続けられるわけがない」という事がわかってもらえると思います。
ギャンブル的なトレードは改善出来るのか?
こういった超ハイリスクハイリターンなギャンブル的なトレードのスタイルはプロップトレーダーに向いていない事は明らかであり、そもそもプロップファームのルールに抵触する可能性がありますので、もし今までギャンブル的なトレードをしていた人がプロップトレーダーを目指す場合は、大幅なトレードスタイルの改善をしていく必要があります。
ただ、超ハイリスクハイリターンのトレードはギャンブルであり、こういったアドレナリンの出るトレードスタイルは依存性もあります。その為、人によっては今まで1日で何十%、時には何百%の利益を出す様なスタイルから、1か月で数%の利益を狙う様なスタイルでは満足できず、逆にストレスを感じて我慢できなくなってしまう事も珍しくありません。
そういった人は、無理をせずに一時的に投資の世界から離れてみて、客観的にこれまでのトレードのスタイルを振りつつ、今まで失った資金、そしてこれからトレーダーとして資金を安定して増やしていく為に自分が本当に取るべき方法について、冷静に考えてみる時間を設けてみるというのも一つの選択肢かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
プロップトレーダーとして稼いでいく為には、まずはプロップファームに課せられたルールに従った上で安定した利益を獲得していく必要があります。その上で個人トレーダーの中には、今までのトレードスタイルとは勝手が違って、変えていかなければならない人も少なくないでしょう。
ただ、その変化はトレーダーのあり方として正解に向かっている事は間違いありません。プロップトレーダーとしての稼ぎ方を身に付ける事は、この先トレードでの成績を安定させる技術を体に叩き込むチャンスでもあり、トレーダーとてレベルアップするチャンスです。
常に学習する事を怠らず、相場に合った適切な戦略を選択して、冷静な判断で資金管理やリスク管理を行っていく事。それらは優秀なトレーダーが当たり前の様に行っている事であり、トレーダーとして安定して稼いで行く上で必要な全てです。
是非、この記事の中であなたに足りないもの、改善できるものがあったらそれを改善して、プロップトレーダーを目指してみてください。
私たちはIFCという自身のコミュニティを通じて、より多くの個人トレーダーが積極的にプロップファームチャレンジに挑戦し、トレーダーとしての技術を手に入れ、大きな運用資金を獲得する為のお手伝いが出来るような活動を行っていきたいと思います。是非、この記事を読んでくれたあなたも、私たちのコミュニティに参加してもらえると嬉しいです。
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