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SMC日本語解説 – 時間帯だけで勝負するスキャル手法「ICT Silver Bullet」とは?

こんにちは、Jeff.Naoです。

今回は、「The ICT Silver Bullet」という手法について解説します。
この手法は、SMCの提唱者として知られるICT氏が公開しているトレード戦略で、特定の時間帯に条件が揃ったタイミングでエントリーを行うスキャルピング手法です。

1日に3回、各1時間の時間帯の中でチャンスが来たときだけトレードすればよいため、トレードに多くの時間を割けない方や、長時間チャートを監視できない方でも実践しやすいのが特徴です。

また、これまで解説してきたSMCの考え方を理解している方であれば、それほど難しい手法ではなく、応用やアレンジもしやすいと思います。

特定の時間帯だけを狙って効率よくトレードしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ICT Silver Bulletについては、海外のトレーダーを中心にさまざまな情報が発信されています。
しかし、ICT特有の表現の曖昧さもあり、手法の解釈や具体的な使い方については、トレーダーごとに若干の違いがあります。
そのため、本記事でご紹介する内容も、正太郎なりの解釈に基づいた一つのやり方として参考にしていただければと思います。

ICT Silver Bulletの基本ルール

それではここから、ICT Silver Bulletの具体的なトレードルールについて解説していきます。

ICT Silver Bulletのトレード時間(Silver Bullet Time)

ニューヨーク時間 3:00~4:00(夏時間:日本時間 16:00~17:00)
ニューヨーク時間 10:00~11:00(夏時間:日本時間 23:00~24:00)
ニューヨーク時間 14:00~15:00(夏時間:日本時間 3:00~4:00)

ICT Silver Bulletでは、上記の3つの時間帯のみエントリーが可能とされています。
通常のMT4で採用されているGMT+3(夏時間)の場合、下のチャートにあるラインで囲まれている時間帯が該当します。

GMT+3(夏時間のMT4)を使用している場合、トレード可能な時間帯は以下の通りです。
・10:00~11:00
・17:00~18:00
・21:00~22:00

これらの時間帯は、スマートマネーが参入しやすい時間帯とされており、ストップを狙った急激な値動き(ストップ狩り)が頻繁に発生します。

Silver Bulletでは、このストップ狩りが発生した後に価格が反転する動きを狙ってエントリーしていきます。

通常のSMC手法では、相場の構造(Market Structure)を非常に重要視しますが、Silver Bulletではそれ以上にトレードする時間帯を重視します。
そのため、複雑になりがちな相場構造の分析をある程度シンプルにしながらも、比較的高精度なトレードを狙うことができます。

とはいえ、相場構造自体が重要であることに変わりはありません。

使用するチャートの時間足

ICT Silver Bulletで使用する時間足は、5分足以下が望ましいとされています。

トレードできる時間帯が1時間に限定されているため、実際のエントリー判断では1分足を使用するケースが多くなるでしょう。

また、30秒足や15秒足といったさらに短い時間足でもトレードは可能ですが、その分ダマシの値動きが増えやすい点には注意が必要です。

Silver Bulletで意識する重要ライン

ICT Silver Bulletで重要となるのが、流動性(Liquidity)が集まっている価格帯です。
これらの価格帯を一時的にブレイクした後、その動きがダマシとなって反転するポイントを狙ってエントリーします。

具体的には、以下のような流動性が集まりやすいラインが対象となります。

・直近の目立った高値・安値
・前セッションの高値・安値
・前日の高値・安値
・前週の高値・安値
・当週の高値・安値

特に、これらの価格帯に初めて到達したタイミングでは、多くの流動性が集まりやすくなります。
そのため、これらのラインを一度ブレイクした後に価格が反転してきた場合は、良いエントリーポイントとなることが多いです。

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トレードのエントリー条件

それでは、エントリーできる条件について解説していきます。


【1】トレード可能な時間帯に、流動性(Liquidity)のある価格帯に到達する(Liquidity Sweep)
【2】その後、価格が強く反転してFVG(Fair Value Gap)が形成され、CHOCH(構造の転換)が発生する
【3】再度価格がFVGの価格帯まで戻してきたタイミングでエントリーする

エントリーまでの流れについては、これまでに解説してきたSMCの手法を理解されている方であれば、馴染みのある形だと思います。

ただし、通常のSMCではFVGの先にあるオーダーブロックまで戻してからエントリーすることが多いのに対し、Silver BulletではFVGまで戻してきた時点でエントリーを行います。

これは、値動きの速い時間帯ではオーダーブロックまで戻らず、FVG付近で反転するケースが多いためです。

FVGでエントリーするか、オーダーブロックでエントリーするかについての詳しい考察は、以下の記事をご覧ください。

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実際のチャートでエントリーポイントを解説

それではここから、実際のチャートを見ながらエントリーポイントを確認していきます。

トレード前のチャート状況

これはニューヨーク時間3時(日本時間16時)のチャートです。

この時点ですでに直近の高値を勢いよくブレイクしており、特に16時の足(右端のローソク足)では、高値を更新した後に強く下げる動きが見られ、反転の兆しが確認できます。

トレードプランとしては、この後にFVGを伴う下落とトレンド転換のCHOCHが発生するのを待ち、その後価格が再びFVGまで戻してきたタイミングでショートエントリーを狙います。

FVGとCHOCHの発生

その後しばらくして、トレンド転換を示すCHOCHが発生しました。

CHOCHが起こる直前のローソク足を見ると、比較的大きなFVGが形成されていることが確認できます。(一般的にFVGは大きいほど有利とされています)

これでエントリーの条件が揃いました。
この後、価格がFVGまで戻してきたタイミングでショートエントリーを仕掛けます。

ショートでエントリー

価格がFVGにタッチしたタイミングでショートエントリーします。

損切りは直近の高値の上に設定し、利確はそれまでの値動きの中で目立つ安値に置きます。

なお、このあたりはリスクリワードを考慮しながら適宜調整してください。

エントリー後の値動き

その後、価格は順調に下落していきました。

右側の赤い縦線はトレード時間の終了を示すラインです。

なお、この時間までに必ずポジションを決済しなければならないわけではありません。
相場の状況次第では、ポジションを保有したままさらに利益を伸ばしていくことも可能です。

次の時間帯のトレード例

それでは続いて、同日の次のトレード時間帯(日本時間23時~24時)のチャートを見ていきます。

トレード開始前のチャート状況

トレード開始前の時点では、相場はややレンジ気味の動きになっています。
そのため、上下に流動性(Liquidity)が集まりやすい価格帯が形成されています。

この段階では、トレード時間内にLiquidityのラインをブレイクし、その後反転する動きを待ちたいところです。

FVGとCHOCHの発生

その後しばらくして、流動性(Liquidity)のあるラインを2本まとめて大きく上にブレイクし、その後は下落してCHOCH(構造転換)が発生しました。

CHOCHの直前の下落は勢いが強く、FVGが連続して形成されています。

このようにFVGが連なって大きな価格帯になっている場合は、そのままFVG全体でエントリーすると損切り幅が広くなり、リスクリワードが悪くなりがちです。

そのため、このケースではFVGの半値(50%)ラインまで引きつけてエントリーします。

トレード時間の終了

その後もエントリーチャンスを待ちましたが、価格はFVGの50%ラインまで戻らず、トレード時間が終了しました。

そのため、今回はエントリーには至りませんでした。

ICT Silver Bulletの特徴とポイント

では最後に、私が検証・実践して感じたSilver Bulletの特徴についてまとめます。

トレード時間が決まっているので実践しやすい

Silver Bulletの一番の特徴は、取引する時間帯が決まっていることです。

そのため、1日に3回訪れる特定の時間帯の前後だけトレードに集中することができます。

取引時間が短いため、トレードスタイルは必然的にスキャルピングになりますが、相場が動きやすい時間帯に絞っているため、効率よくトレードできるのが大きなメリットです。

また、エントリーできる時間が明確に決まっているため、スキャルピングでありがちな「負けるまでダラダラと取引を続けてしまう」といった事態も避けやすくなります。

リスクリワードはやや低め

Silver Bulletは、SMCの手法の中ではリスクリワードレシオがやや低めになりやすい特徴があります。

その主な理由は、FVGタッチでエントリーすることにあります。

SMCの基本的な考え方では、FVGのさらに先にあるオーダーブロックまで価格が到達してからエントリーすることが多いですが、Silver Bulletではそれよりも早いタイミングで仕掛けるのが特徴です。

そして、損切りはオーダーブロックの上限または下限に置くため、結果として損切り幅が広くなり、リスクリワードは低くなりやすくなります。

とはいえ、リスクリワード2程度であれば十分に狙うことが可能です。
相場の状況に応じて、エントリーポイントや利確位置を柔軟に調整していくとよいでしょう。

流動性(Liquidity)を意識することが重要

Silver Bulletは、Liquidity Sweepが発生しやすい時間帯を利用し、その後の反転の値動きを狙ってエントリーする手法です。

そのため、Liquidityが集まりやすい価格帯をあらかじめ把握しておくことが非常に重要になります。

時間帯によってトレードチャンスの頻度が変わる

前述の通り、Silver Bulletでは1日の中で3つの時間帯がトレード可能な時間帯となっています。

ニューヨーク時間 3:00~4:00(夏時間:日本時間 16:00~17:00)
ニューヨーク時間 10:00~11:00(夏時間:日本時間 23:00~24:00)
ニューヨーク時間 14:00~15:00(夏時間:日本時間 3:00~4:00)

私の検証では、欧州勢が参入してくる日本時間16時~17時(ロンドンオープン)が最も値動きが活発で、エントリーチャンスも多く、狙える値幅も広い傾向があります。
そのため、この時間帯が最もおすすめです。

次にチャンスが多いのは日本時間23時~24時です。
ロンドン中盤からニューヨーク時間にかけて相場がレンジになっている場合でも、比較的セットアップが発生しやすい時間帯です。

一方で、日本時間3時~4時は市場参加者が少なく、チャンスはそれほど多くありません。値幅も出にくいため、無理に夜更かしして狙う必要はあまりないでしょう。

そのため、実践する場合は日本時間16時~17時と23時~24時をメインにトレードするのがおすすめです。

まとめ

今回はSilver Bulletについてご紹介しました。

Silver Bulletは、オーダーブロックではなくFVG(Fair Value Gap)を利用してエントリーする手法です。
短期的なトレードになりやすく、リスクリワードはやや低めになりがちですが、その分セットアップが分かりやすく、チャンスが多いのが特徴です。

また、Liquidityの動きを理解するうえでも非常に勉強になる手法ですので、ぜひ一度検証してみてください。

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