こんにちは、Jeff.Naoです。
今回は、信頼性の高いオーダーブロックの見極め方について解説します。
オーダーブロックは、SMCにおいてエントリー候補となる重要な価格帯のひとつです。
ただし、すべてのオーダーブロックが同じように機能するわけではありません。
オーダーブロックを形成したローソク足の流れや出現する時間帯、さらに反発した回数などによって、優位性には大きな差が生まれます。
理想的なオーダーブロックはそう何度も見られるものではありません。しかし、どのような状況がより優位性の高い形なのかを理解しておくことで、エントリーポイントをより的確に絞り込めるようになります。
エントリーをさらに厳選し、勝率を高めたい方はぜひ最後までご覧ください。
オーダーブロックについては、以下の記事もあわせてご覧ください。


オーダーブロックを形成した足から、その後どのように反発したのか
オーダーブロックは、主に目立った高値や安値の近くに形成されますが、その起点となるローソク足と、その後にどの程度しっかり反発しているかは非常に重要です。
以下は、上昇局面の押し目において、オーダーブロックを形成しながら反発していく流れの一例です。

一番左は、最も理想的な値動きです。
オーダーブロックを形成する足が出現したあと、明確なFVGを伴いながら勢いよく上昇しています。
このような動きは、スマートマネーの買いがしっかり入ったと判断しやすいため、その後に価格がオーダーブロックまで戻ってきた場面は、積極的に狙いたいエントリーポイントになります。
真ん中の「許容範囲」は、「理想的」と比べると反発の勢いはやや弱めです。
ただし、ある程度のFVGを伴って上昇しているため、エントリー候補として見ることはできます。
一方で、一番右の「避けたい形」は、オーダーブロックの起点となる足が出たあとも、同じ価格帯でローソク足が続き、その後の上昇も緩やかです。
このような形は、スマートマネーが明確に入ったと判断しづらく、仮にその後オーダーブロックまで戻ってきたとしても、力強い反発が起こる可能性は低くなります。
実際のチャートで検証していきます
では、この3パターンを実際のチャートで確認していきましょう。

最も理想的なパターンです。
安値を付けたあと、FVGを伴う上昇が連続し、いったん押し目を形成したのち、さらに勢いを増して上昇しています。
その後、価格がオーダーブロックまで戻ってきた場面では、わずかに触れたあとに強く反発しており、非常にきれいな値動きといえます。

オーダーブロックの起点となる安値を付けて反発した直後は、上ヒゲを伴うローソク足が続いています。
その後にFVGは確認できるものの、勢いよく連続して伸びていくような動きではありません。
この値動きは決して悪いわけではありませんが、理想的な形とも言い切れないため、「許容範囲」としています。
それでも、十分にエントリー候補として狙えるポイントです。

これはショート狙いのオーダーブロックです。
オーダーブロックの起点となる足が出現したあとも、価格は一気に下落するのではなく、何度も上下に振れながら緩やかに下げています。
さらに、明確なFVGを伴う下落も確認できないため、この形は信頼性の低いエントリーポイントと判断できます。
オーダーブロック形成時における価格帯への滞在時間
先ほどの『オーダーブロックを形成する足からの反発』とも似ていますが、オーダーブロックの起点となる足の周辺でローソク足が何本も連続している場合、そのオーダーブロックの信頼性は下がりやすくなります。

一番理想的なのは、左のように天井や底を付けたあと、綺麗に反転していく形です。
真ん中の「許容範囲」では、小さめのローソク足が3本続いていますが、この程度であれば十分にエントリーを検討できます。
一方で、一番右の「避けたい形」の例では、頂点付近で小さなローソク足が7本連続しており、その価格帯で長く取引が行われている状態です。
このような形は、上下にliquidityが蓄積しやすい状況といえます。
そのため、次に価格がオーダーブロックまで戻ってきた際には、liquidityを取りに行く動き、つまりSweepが発生しやすくなるため注意が必要です。
実際のチャートで検証していきます
では、この3パターンを実際のチャートで確認していきましょう。

オーダーブロックを形成する際に含まれるローソク足は2本程度と少なく、安値を付けたあとには勢いよく反発しています。
これが理想的な値動きです。

オーダーブロックを形成する際に含まれる足は3本で、天井付近でやや保ち合っているようにも見える値動きです。
ただし、実際にはこのように複数本の足を含んで形成されるオーダーブロックも少なくありません。
そのため、ほかの条件も踏まえたうえで優位性が損なわれていなければ、十分にエントリーを検討できる形です。

これは典型的な避けたい例です。
オーダーブロックを形成する過程で、含まれるローソク足が10本以上も連続しています。
このような形では下側にliquidityが溜まりやすく、次に価格が動く際には、それを取りに行くように下抜ける可能性が高まります。そのため、こうしたオーダーブロックには注意が必要です。
オーダーブロックがスイングレンジ内のDiscountに位置している
上昇トレンド中のオーダーブロックで、より強い反発が期待しやすいのは、そのオーダーブロックがスイングレンジ内のDiscount(ディスカウント)に位置している場合です。
反対に、下降トレンドではPremium(プレミアム)にあるオーダーブロックのほうが機能しやすくなります。
PremiumとDiscountの考え方はとてもシンプルです。
まずスイングレンジの値幅を50%で区切り、上半分をPremium(割高)、下半分をDiscount(割安)として判断します。

例えば買いエントリーを狙う場合は、スイングレンジの50%を下回るDiscount内にあるオーダーブロックだけをエントリー候補とします。
反対に、売りエントリーを狙う場合はPremium内にあるオーダーブロックを基準に判断します。

その中でも、61.8%〜78.6%付近の価格帯に位置するオーダーブロックは、本命になりやすい反発ポイントです。
下のチャートは、その一例です。

これは、下落スイングの中で発生した戻りのチャートです。
50%以下のDiscount内に形成されたオーダーブロックや、50%付近にあったオーダーブロックでは、いずれもダマシのような動きになっています。
一方で、78.6%付近から始まるオーダーブロックまで価格が戻したあとは、再びトレンド方向へ素直に進んでいます。
このように、基本的には浅い押しや戻りにあるオーダーブロックよりも、深い押しや戻りに位置するオーダーブロックのほうが、反発しやすい傾向があります。
オーダーブロックで反発した回数
オーダーブロック形成後、価格が再びそのオーダーブロックまで戻ってくる値動きは、Mitigation(ミティゲーション)と呼ばれます。
オーダーブロックから最も強い反発が期待しやすいのは、基本的に最初のMitigationです。
2回目、3回目と回数を重ねるにつれて、力強く反発する可能性は徐々に低下していきます。
特に、下のチャートのようにオーダーブロックまで下落して小さく反発し、その後さらに下げてまた小さく反発する、といった流れが続く場合は注意が必要です。
このようなケースでは、最終的にオーダーブロックを反発点として機能させるのではなく、逆にブレイクしてしまう可能性が高まります。

私自身は、2回目の反発が起きたあとに、その2回目の安値を再び下抜いてきた場合は、オーダーブロックをブレイクする可能性が高いと考え、かなり警戒するようにしています。
リスクリワード比
エントリーを考えるうえで重要になるのが、リスクリワードです。
オーダーブロックまで価格が戻ってきた場面でエントリーする場合、ロングであれば損切りはオーダーブロックの下、利食いはオーダーブロック形成後の高値が目安になります。
このように、オーダーブロックを使ったエントリーでは事前にリスクリワードを計算しやすいのが特徴です。
ただし、オーダーブロックの価格帯が不自然に広かったり、価格があまり伸びないまま戻ってきている場合は、十分なリスクリワードを確保しにくくなります。

この図では、左がリスクリワード1:3以上、中央が1:2、右が1:1の例です。
当然ながら、最も理想的なのはリスクリワードの高い左のパターンです。
右に行くにつれて期待値は下がり、オーダーブロックとしての魅力も薄れていきます。
もちろん、戦略として1Rを積み重ねていくスタイルであれば、右のような形でもエントリー対象になり得ます。ただし、そのような形は勝率自体も下がりやすいため、慎重に判断する必要があります。
まとめ
今回は、勝ちやすいオーダーブロックを見極めるためのテクニックについて解説しました。
オーダーブロックを選別するうえで、特に重要となるポイントは以下の5つです。
・オーダーブロック形成後の反発の強さ
・オーダーブロック付近に価格が留まる時間
・オーダーブロックの位置とPremium・Discount
・オーダーブロックでの反発回数
・リスクリワード比
これらすべての条件を完璧に満たすオーダーブロックは多くありません。
しかし、あらかじめ判断基準を持っておくことで、エントリーするべきか見送るべきかを、より明確に判断しやすくなります。
無理にすべてを狙うのではなく、優位性の高い場面を丁寧に選別していくことが、安定したトレードへの近道です。







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